世界的な脱炭素化の流れをうけて、自動車業界(四輪/二輪車メーカー、部品サプライヤーを含む)は、従来自動車の「レシプロエンジン+ガソリン」から、電気自動車(EV)の「モータ+バッテリー」への移行が急加速しています。
日本電磁測器(以下NDK)では「EV化の波」を受けて、自動車メーカー様や自動車部品サプライヤー様のため「NDK EV着磁ソリューション」をご提案します。
NDKは、駆動や車載モータなどの開発・生産に欠かせない、「着磁関連製品」を多数ラインナップし、自動車メーカー様や部品サプライヤー様のEV開発・生産向上と、世界のEV化加速へ貢献いたします。
海外拠点でグローバルサポート体制を確立
国内外導入実績多数の実力で
EVの性能と機能を引き出す
NDKは、東京・立川で約70年にわたり、技術の研究・開発・製造を続ける磁気応用機器専門メーカーです。
国内の主要な自動車メーカー様はもちろん、グローバルにビジネス展開する国内外の自動車メーカー様や部品サプライヤー様へ、数多くの導入実績を誇ります。
例えば、国内最大大手自動車メーカーのNDKシェアは100%。レシプロエンジン車(ガソリン車)を含む国内自動車業界全体でのNDKシェアは、約50%におよびます(図2)。各メーカーがEV化に舵を切る中、EV向けの納入実績も急加速しています。
また、着磁器とヨークはもちろん、周辺機器、各種システムのご提案が可能です。ご要望にお応えするカスタマイズ製品の開発・製造を得意とし、中国・上海とタイ・バンコクをハブ拠点として、海外ビジネスを展開(図3)。アジアでの自動車・部品製造ビジネスを手厚くサポートいたします。
着磁・脱磁器をはじめ、幅広い磁気関連製品を持ち、ハード、ソフトを含めて、トータルでのご提案が可能です(図4)。
図4 NDKの5つの強み。技術力、製品力、サポート力を含めた総合力が自慢
前着磁と後着磁のメリット、デメリット
高品位で安定した着磁を実現
EV着磁ソリューションの4つの特長
NDKの「EV着磁器ソリューション」は、すべて日本で開発・製造・検品を行います。特に次の4つにおいて、競合他社を圧倒する品質と製品力を誇ります(図5)。
- 他社の追随を許さない耐久性を誇る着磁ヨーク
- 要求される磁場を確保しつつ低電力設計
- 形状を選ばないEV向け着磁ノウハウを保有
- 「前着磁」「後着磁」のどちらも対応可能 ※
「前着磁」は、磁石を着磁してからロータに取り付けます。「後着磁」は、未着磁の磁石をロータへ取り付けてから着磁を行うことです。前着磁と後着磁には、それぞれメリットとデメリットがあり、製造工程や着磁する部品の特性などで使い分けることが必要になります(表)。
-
前着磁
メリット:マグネットを100%着磁可能
デメリット:モータに取り付けるときにくっつくなど、マグネット破損や作業者がけがをする原因になる
必要な機械や装置:着磁電源、着磁コイル
-
後着磁
メリット:モータへの磁石の取りつけは簡単。数が増えると生産効率がアップ
デメリット:マグネットを100%着磁可能。ただしマグネット位置により着磁率が100%より下がることがある
必要な機械や装置:着磁電源、着磁ヨーク
表 前着磁と後着磁におけるメリット、デメリット、着磁電源や着磁コイルなど必要機器
高電圧、大容量に対応したコンデンサ式「着磁電源」と「着磁ヨーク・コイル」(写真2)のほか、「着磁システム」「超多極着磁装置」「測定器」など、多彩なラインナップをご用意しています。
製品カスタマイズのほか、国内と海外での万全のサポート体制を確立しているので、安心して導入いただけます。NDKは解析や経験、ヨークの素材選定などから、できる限り「後着磁」ができるように対応します。他社で後着磁ができないものがNDKでは対応可能になった事例も多数あります。あきらめずにお気軽にご相談ください。
写真2 着磁電源、着磁ヨーク、着磁コイルとも数多くの製作事例を持つため、お客様が目指す着磁性能を満たす製品を提案可能
磁気応用機器が充実
磁気応用機器のパイオニア
ネオジム磁石成型装置も開発中
高電圧、大容量に対応した「コンデンサ式着磁器」のほか、「超多極着磁装置」「着磁ヨーク・コイル」「着磁システム」「測定器」など充実した製品群を用意しています。
また、ネオジム磁石の発明者である佐川眞人氏と共同で、新しい成形方法を用いた「ネオジム磁石成型装置」の開発にも取り組んでおります。EVをはじめ高トルクを必要とする「トラクションモータ」のほとんどは、「ネオジム磁石」が使われており、ネオジム磁石成型装置の需要が見込まれています。
導入実績のみに頼らず、NDKならではの強みを活かした新製品の開発にも注力しています。
-
[テスラメータ]
磁石の着磁量や鋼材の残留磁気、パルス磁界の測定
-
[フラックスメータ]
磁束総量を測定。着磁後のマグネット磁化状態を確認
-
[フラックスセパレータ]
サーチコイルからの大電圧からフラックスメータを保護
-
[アナライザ]
磁石表面の磁束密度や磁束量分布を測定し、2D/3D表示
-
[脱磁器]
金属の物質に発生した磁気を除去する装置
-
[ネオジム磁石成型装置]
ネオジムは、自動車、ロボット、センサー、医療機器などに多ジャンルに応用
-
[厚さ計]
材料の肉厚を測定する装置。工業規格や規制に準拠しているか確認できる
-
[含浸(がんしん)]
気体や液体のもれ、部品強度確保、メッキ/塗装処理の前処理を含浸剤で封孔処理